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骨・関節系の病気 「腰部脊柱管狭窄症」

2023年11月15日

■間欠(歇)性跛行を特徴とする整形外科疾患
  骨や靭帯の変形により腰部の脊柱管が狭くなり、内部の神経が圧迫されることで、下半身に
  症状が出現する疾患。 多くは加齢によるものといわれているが、正確な原因は明らかにさ
  れていない。 腰椎を後屈することで症状が悪化する。歩行時には杖などを用いて負担を軽
  減させることが肝要である。

◇症状◇
  ●下肢の痛み●しびれ●間欠(歇)性跛行(歩行中、足の痛みやしびれで歩けなくなるが、
  休むとまた歩けるようになる)●下肢の脱力感・筋力低下●排泄障害(膀胱や直腸の機能
  に障害が起こるため)

◇治療法◇
  ●薬物療法 消炎鎮痛剤や血行を改善する薬剤を用いる
  ●装具療法 コルセットの着用など
  ●手術 根治には、手術で狭窄部を開放する
  ●リハビリテーション 症状の軽減を目指す
  ●神経ブロック療法 薬物療法が無効、症状が強いときに行う
  ●理学療法 ストレッチ、筋力訓練、温熱療法など

★高齢者には注意が必要です★
  歩行や立位でしか発見できないので、機会を逃さず確認する

☑アセスメントのポイント
  ●痛みによりどのような動作に支障がでているか
  ●歩行の状況はどうか
  ●歩行可能な距離を確認

🌸ケアプラン作成のツボ🌸
  今後の見通しと支援
   狭窄が進むと、会陰部の異常感覚、膀胱直腸機能障害、筋力低下などを生じ、
   手術による治療が考慮されます。痛みは姿勢に左右されるので、楽な姿勢に
   ついて情報提供や工夫をして痛みを軽減できるように支援します。

  日常生活の留意点
   ●外出時には、杖やシルバーカーなどを使用し、楽な姿勢がとれるようにします
   ●重いものを持ち上げる、腰を曲げる、ひねる、長時間同じ姿勢を続けるといっ
   た腰に負担をかける姿勢を避けるようにします
   ●腹筋強化のため、軽い体操などを取り入れましょう

  医療連携のポイント
   ●運動療法の内容、回数について医師に確認
   ●間欠性跛行、楽な姿勢についての情報提供

  副作用・治療の影響
   鎮痛剤の副作用(胃潰瘍、腎機能障害】に注意

使える制度
  難病医療費助成制度 身体障害者手帳 障害年金




   
  

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