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感覚器官の病気 「白内障」

2024年12月15日

■80代のほとんどの人が発症する白内障
 白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気で、様々な原因で起こりま
 す。最も多いのは加齢によるもので、これを加齢性白内障と呼ぶ。遺伝による先天性、加齢に
 よる老人性、糖尿病や甲状腺機能障害などに起因する代謝性などがある。また、外傷、網膜や
 視神経の障害、アトピー性疾患、低栄養、紫外線、薬の副作用さどからも起こる。文字が見え
 づらい、かすんで見えるなどの症状があるが、日常生活に支障がない場合は点眼薬で進行を遅
 らせる。

◇症状◇
 ●文字が見えにくい●目がかすむ●羞明(光をまぶしく感じる)●眼球の中心部が濁って見えに
 くい

◇治療法◇
 【初期】●薬物療法:点眼薬の投与
 【進行】●手術:濁った水晶体を除去し、眼内レンズ(人工の水晶体)を挿入する手術を行う
     。日帰り手術や短期入院が可能
     ※手術後は、感染予防のために薬物療法を行う 

★高齢者には注意が必要です★
 白内障は糖尿病の合併症として起こりやすいので、
 並行して原因疾患の治療にも専念する

☑アセスメントのポイント
 ●視力低下がどの程度進んでいるか
 ●基礎疾患に糖尿病はあるか
 ●視力低下による日常生活での支障はどの程度か
 
🌸ケアプラン作成のツボ🌸
 今後の見通しと支援
  白内障は加齢に伴い発症し、軽度も含めればほとんどの高齢者が罹患。
  日常生活に支障をきたした場合、手術治療が検討される。
  白内障の予防や進行を抑えることが重要。

 日常生活の留意点
  ●糖尿病になると、白内障が進行しやすくなる。普段から食生活と運動
  に留意して、生活習慣病の予防に気を付ける
  ●強い赤外線や紫外線は避け、春から初夏にかけては紫外線の量が増え
  るので、帽子、日傘、サングラスなどで紫外線対策をする
  ●朝や夕方の太陽光は、紫外線が目に入りやすいためサングラスをかけ
  ることをお薦め
  ●見えにくい場合、視力低下を補助する用具も活用

 医療連携のポイント
  ●手術の可否など今後の治療方針の確認
  ●点眼薬などの用法・用量などの確認

使える制度
  一定の条件を満たした場合:身体障害者手帳 障害年金

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